年月を経て見たい不動産の流れ

不動産イコール庭付き一戸建ての夢

ある女性は商売やの娘でした。商店街にある店舗は住居を兼ね、便利な立地ではありましたがとても狭いものでした。そしてなにより、庭と玄関がないのです。店先から『行ってきます』とでかけ、『ただいま』とかえってくる。茶の間は店先から丸見え。台所は店と兼用。もちろん、自分の部屋もなく、兄弟といっしょ。そこで嫁入りまで過ごしたのでした。唯一の娘だったこともあり、ひととおりの習いごとから花嫁修行まで親には特に目をかけてもらいましたが、家のことは、やはりコンプレックスでした。

そんな環境で育った彼女は、少女時代から結婚するなら絶対に庭付きの玄関のある普通の家で暮らしたい、と考えていました。そして、小さいながらも結婚時には家のある人と結婚したのです。当時出始めだった建て売り住宅ではあったものの、新婚夫婦が住むには十分な2階建ての一戸建て。小さいながらも庭がありもちろん玄関も。庭は彼女の祖父が、立派な池付きの和風庭園風にしつらえてくれました。やがて子供も大きくなり、駐車場も備えていなかったその家では手狭になり、40代で家を建てます。さらに大きく、頑丈なコンクリート造りの家です。以前の木造の家とは大違いの、彼らにとっては豪邸でした。贅沢をせずに、こつこつためたお金で手に入れた不動産、夢の家です。彼女は、結婚するなら、、と少女時代に見た夢を本当にかなえたのです。

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