年月を経て見たい不動産の流れ

不動産によって得た遺産相続を放棄する

遺産相続は古今東西を問わず無くなりません。私の父も家族に知らせることなく不動産を取得していました。私の兄弟は兄一人でした。私は高校を卒業すると実家を出て都内に就職しました。4歳年上の兄は会社員でした。兄は就職して10年目に人事異動で県外から戻って来ました。その2年後に結婚して実家に入りました。長男でしたので、いずれ両親の面倒をみるために異動希望を提出していたのでした。私も結婚しました。妻を連れて実家に帰るのは年に1回ぐらいでした。まだ父親が健在中に兄に言ったことがあります。二人で銭湯に行った時のことです。

私は兄にこう言いました。「実家を含め父親が持っている土地や田畑は要らない」と。続けて「兄夫婦が両親の面倒を見てくれているので、私たちは何も心配なく暮らせているから」と。私は妻にも同じことを言いました。それから私たちは、数年後に海外へ移住することになりました。移住してすぐ父親が他界しました。父親が残した財産は予想外でした。家族が知らない田畑や土地などの不動産がかなりありました。私は、兄への誓いを忘れることなく、相続のいっさいを放棄しました。両親と同居して年老いていく人間の面倒は、お金にはかえることはできないと思います。私たちは、遺産相続での骨肉の争いをしないで済みました。

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